新生活
新生活を始められる方や心機一転する方も多い4月がスタート。
我が家も今年は新生活の始まりです。
明日は息子の小学校の入学式!
いよいよ明日から小学生になります。
あっという間に6歳になり、ちゃんと彼の足で一歩ずつ成長してくれています。
そんな息子の背中を見て、最近よく思うことがあります。
息子が小さかった頃。生まれて間もない頃。
小さな赤ちゃんを手に抱いて、ただただ幸せだとキュンキュンするような
私はお母さんになったんだなと柔らかい気持ちになった日々。
実は私はその時期があっという間に終わってしまいました。
ほぼ記憶にないのです。赤ちゃんの匂いを嗅いで、ただ「可愛いな、幸せだな」と幸せを噛み締めるよりもネガティブな産後でした。
ホルモンバランスも崩れ、体調も悪い。
疲れが取れない、眠い、顔色が悪い、いつも身体中浮腫んでいる。
帝王切開ということもあるのか、とにかく体が痛い。普通に座れない。授乳もキツい。
横になって体を休めるといいと聞いていたが、赤ちゃんが泣くたびに起き上がる時のお腹の傷の痛みを思うと横になりたくない。(なれない)
体が休めないから気持ちも安まらず、いつもソワソワして疲れていた。
不安しかなかった。
キラキラした育児は夢なんだと思った。
孤独だった。
息子を授かる前までは、なかなか妊娠できず、妊婦タブー(超失礼)な時期がありました。
自分の近くで妊娠する人がいるとおめでとうと思えず言えず、視界に入れないようにしていた。
そんな(暗黒の)時期があったからこそ、第一子の息子を授かったときは本当に嬉しくて、つわりも貧血も酷かったけど、これも引っくるめて、いよいよ私もママになるのね!と気合が入っていた。のに、いざ産んでみると産前と産後で見るもの全て、景色が違う。
赤ちゃんのお世話と家事、絶対出来ると思っていたことがうまくいかない。
トイレに行くことも難しい。
どうやってお風呂に入るのかもわからない。
自分のご飯っていつ食べるの?
緊張と不安と精神的肉体的疲れは 想像を超えていた。
以前の自分だったら軽く流せるような周りの人からの刺々しい辛口意見でも、その時ばかりは顔面をハンマーでぶん殴られるようにまともに食らってしまったり。もう、本当に大打撃。
ホルモンも全開で、いちいち振り切れちゃう。
息子が生まれて当時の会社に復帰するまでの1年半。
とにかく早く子供を大きくして、早く社会復帰しなくちゃいけないと思っていた。
保育園に行くことに私も息子もお互いに慣れ始めた頃、息子を保育園に預け会社に向かうまでの時間、自転車を漕ぎながら何度深呼吸したか。
深呼吸が必要だった。ずっと息継ぎ出来てなかった。
新しい生活に慣れてから、改めて(やっと)息子を迎えに行く時間が幸せだった。
それぞれお互いの社会があり、家族が揃う時間をとても大事に出来るようになった。
そしてそれから2年後に娘を産むのですが。
2回目となると、1回目の時の不安も緊張も疲れも痛みも孤独も、全部経験済みの状態から始まるもんだから、未知の世界への怖さがない。
娘が赤ちゃんの時は、ただ抱っこしているだけで可愛いくて、心が休まる、癒される。
自分が落ち着いているから、赤ちゃんのお世話も家事も息子の相手もしながら、隙間には制作の仕事もできた。私はなんて幸せなんだと噛み締めて感じることができた。
だから、明日から小学生になる6歳の息子の背中を見て思うのです。
卒園式でママありがとう!とか言われてしまうと、思わずにいられないのです。
オレ入学したら1人で学校まで歩いて行くだよねー!楽しみ〜!とか言われると涙無くして息子を見つめられないのです。(←感情的すぎるけど本当。笑)
私を親にしてくれたのは紛れもなく息子であり、私が私らしく生きているのは、あの時に息子を産んだ時に悩んでもがいて考える時間を作ってくれたからなんだなと。
「育児は1人では無理だから助けを求めるべし」って良く育児の記事を読みましたが、
助けてー!って言えない人もいますから。性格的にも、物理的にもね。
ましてや、「孤独が辛い」とか「予想を超える不安や疲れ」をどのような言葉で人に話して聞いてもらって、何を助けてもらったら自分が落ち着くのか助かるのかなんて、それがわかってる人は悩まないし孤独ではない。
今だから思う。
女の人って、妊娠や出産で人生が変わり、多くの人がそのタイミングを分岐点にする。
もちろん男の人も家族を持ってライフスタイルを変える方は多くいると思います。
でもママになった人の多くは常にハッピーで居たいけどなんだかうまくいかないとか、自分の描く人生に向き合う時間をつくりたい、少しでも自分を客観視する時間を作らなきゃと思う、けどその時間だけいつも後回し、自分はいつも優先順位の最後。
それでも、小さな赤ちゃんを抱っこしながら、お乳を揉ませながら、ご飯を食べさせながら、泣き止ませながら、自分の手で育てるんだ、失敗しちゃいけないというプレッシャーを常に感じながら、自分で自分の人生の舵をも取り直す。(私は結構蛇行するので夫のサポート必須です)
この子が大きくなったときに、どんな自分でいたいか。
この子が大きくなったときに、どんな自分を見せたいか。
いつも少しでも前進したいし、心の底からガハハと笑いたい。学びたいし遊びたい。
自分の好きなことを一生懸命汗かいてヒヤヒヤしながらも形にしたい。
それをいつか子供に見せたい。とか、ね。
だから今日もHIPHOPからハワイアンを聴きながら、鼻歌歌いながら、この先どうやってこの小さなBoutiqueを盛り上げたらもっと面白くなるかしら?と模索しながら、blogを書いたり新商品の検品したりしております。
新生活の始まりに、心に沸き上がった超emotionalなblogでした。
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